「一日一食にすると痩せる!」
「スタイルがいいあの綺麗モデルさんも、実は一日一食なんだって」
SNSやメディアでそんな言葉を目にして、
「私もやってみようかな?」と思ったことはありませんか?
今回のテーマは、この「一日一食」について。
今までこのブログでも、さらっと「ダイエット目的だけでの安易な一日一食はおすすめしません」とお伝えしてきました。
でも、誤解しないでいただきたいのは、「一日一食というライフスタイルそのものが体に悪い」と言っているわけではないのです。
実際に、一日一食で美しく、若々しさを保っている方がいるのも事実。
私自身、できることなら一日一食の生活スタイルにしてみたい……というのが本音だったりします(笑)。
ただ、そこには大きな落とし穴があります。
「痩せたいから」という理由だけで闇雲に食事を減らし、我慢を重ねた結果、リバウンドしてしまうお客様を、私はエステティシャン時代にたくさん見てきました。
今回は、元エステティシャンであり、数々のダイエット(と失敗)を経験してきた私の視点から、「一日一食の真実」について、体のメカニズムを交えて詳しくお話しします。
ダイエット目的の「一日一食」をおすすめしない理由
結論から言うと、「ただ体重を減らしたい」という目的だけでの一日一食は、非常にリバウンドしやすく、おすすめできません。
ダイエットの基本原理はとてもシンプルです。
「摂取カロリー」よりも「消費カロリー」が多ければ、基本的には痩せていきます。
そのため、一日一食にすれば、よほどの高カロリーな食事(ジャンクフードの暴食など)をしない限り、物理的に摂取カロリーは減ります。
単純計算では、痩せるはずですよね。
しかし、人間の体は計算機のように単純ではありません。そこには「血糖値」と「ホメオスタシス(恒常性)」という、生きるための機能が大きく関わってきます。
1. 血糖値の急上昇が「脂肪」を作る
一日一食にするということは、20時間以上の長い空腹時間が続くことになります。
この状態で食事を摂ると、下がっていた血糖値が一気に跳ね上がります(血糖値スパイク)。
すると体はインスリンを大量に分泌し、使いきれなかった糖を「脂肪」として体内に溜め込むのです。
「カロリーは低いのに、食べたものが効率よく脂肪に変わる」という皮肉な現象が起きてしまいます。
2. 体が「省エネモード」になり代謝が落ちる
極端な空腹が続くと、脳は「今は食糧難だ」と判断し、基礎代謝を下げてエネルギー消費を抑えようとします。
これが停滞期の正体であり、「食べていないのに痩せない体」の原因です。
このメカニズムについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
もし「最近食べてないのに痩せないな…」と感じている方は、ぜひ読んでみてください。
「質の良い食事」を一回で摂る難しさ
人間の体は、食べたもので作られています。
筋肉や肌、髪を作るタンパク質。エネルギー源となる糖質や脂質。そして体の調子を整えるビタミンやミネラル。
これらは、美しく健康に生きていく上で欠かせない栄養素です。
年齢や活動量によって必要な量は変わりますが、これら全ての栄養素を「一日にたった一度の食事」でバランスよく摂取するのは、現実的に非常に困難です。
ダイエットとは、ただ体重計の数値を減らすことではありません。
健康であることは大前提。
その上で、自分のなりたいボディラインを、食事管理やトレーニング、マッサージ、ピラティスなど、多角的なアプローチで作っていくことだと私は思っています。
ただカロリーを削るだけの一日一食は、一時的に痩せても、筋肉が落ちてやつれてしまったり、肌がボロボロになってしまったりするリスクが高いのです。
リバウンドせずに美しく痩せるためには、「急激に落としすぎない」ことが鉄則です。
私が実践しているリバウンドしない考え方は、こちらで紹介しています。
それでも注目される「一日一食」のメリットとは?
ここまでデメリットをお伝えしてきましたが、冒頭でもお話しした通り、一日一食には素晴らしいメリットもあります。
それが、「オートファジー」の活性化と「内臓の休息」です。
奇跡の機能「オートファジー」
オートファジーとは、細胞内にある古くなったタンパク質を、細胞自身が分解してリサイクルし、新しいタンパク質を作り出す仕組みのことです。
簡単に言えば、「細胞の大掃除&リニューアル」機能。
普段、私たちが頻繁に食事をしていると、体は消化や吸収にエネルギーを使うため、このオートファジーはあまり働きません。
しかし、最後に物を食べてから約16時間以上経過すると、この機能が活発になり始めると言われています。
オートファジー活性化で期待できること
- 細胞の若返り(アンチエイジング)
- 免疫機能の向上
- 自律神経の安定
- 肌質の改善
「空腹」こそが、細胞を蘇らせるスイッチになる。これが、一日一食が健康法として注目される最大の理由です。
内臓を休ませる
一日三食、きっちり食べていると、胃腸などの消化器官は常に働き詰めです。
消化活動にはフルマラソンを走るのと同じくらいのエネルギーが必要だとも言われています。
空腹時間を長く作ることは、疲れた内臓をしっかりと休ませ、本来の機能を取り戻すことにも繋がります。
一日一食は「誰」に向いているのか?
では、どんな人が一日一食に向いているのでしょうか。
私の考えでは、以下の条件に当てはまる方です。
- ✔
食事管理を徹底できる人
一回の食事で必要な栄養素を計算し、バランスよく摂ることができる知識と管理能力がある方。 - ✔
空腹をストレスに感じない人
お腹が鳴ることを「心地よい」と感じられるメンタルがある方。
逆に、「食べることを我慢して、ストレスを感じながら一日一食にする人」には、絶対に向いていません。
ストレスはコルチゾールというホルモンを分泌させ、代謝を下げたり、食欲を暴走させたりする原因になります。
「辛い」と感じた時点で、その健康法はあなたに合っていない可能性が高いのです。
【体験談】私が一日一食に失敗した理由
実は私自身も、過去に一日一食に挑戦して失敗した経験があります。
当時、私は現役のエステティシャンとして働いていました。
「綺麗な人や可愛い人に限って『一日一食なんです』って言っている…!」
そんな事実に憧れて、見よう見まねで一日一食を始めたのです。
でも結果は……一日一食にしているのに、全然痩せなかったんです。
今振り返れば、理由は明白でした。
1. 活動量と摂取カロリーのミスマッチ
当時の私は痩身のマッサージを担当していて、一件お客様をこなすだけで汗だくになるほどの重労働。一日の活動量は凄まじいものでした。
それなのに、食事は一回だけ。
圧倒的なエネルギー不足に陥った体は、生命維持のために強烈な「省エネモード」に入ってしまったのです。
2. お酒と早食いによる血糖値スパイク
仕事が終わり、待ちに待った唯一の食事タイム。
お腹が空きすぎているので、どうしても早食い気味になります。さらに、大好きなお酒も一緒に楽しんでいました。
空っぽの胃にアルコールと食事が一気に流れ込み、血糖値は急上昇。インスリンが大量に出て、食べたものをせっせと脂肪に変えていたのだと思います。
3. 内臓への負担と体の重さ
一気に大量の食べ物が入ってくるため、消化が追いつかず、内臓は悲鳴を上げていました。
そのせいか、常にお腹がパンパンに張っているような感覚があり、オートファジーのメリットであるはずの「空腹時のスッキリ感」や「体の軽さ」は皆無。
ただただしんどくて、太りやすい。そんな散々な結果に終わりました。
「一日一食」だからこそ、徹底した自己管理が必要
「一日一食だから、カロリーオーバーしないし好きなものを食べよう!」
これは、大きな間違いでした。
一日一食という限られたチャンスだからこそ、何を食べるか、どう食べるか、徹底した食事管理と整った生活リズムが必要なのです。
今の私は、基本的には一日三食食べています。
ただし、食べ方や内容を意識しつつ、「昨日は飲みすぎてしまったな」「食べすぎて胃が重いな」という時だけ、調整として長めの空腹時間を作るようにしています。
自分の中で「いい空腹時間」が作れている時は、空腹感が苦になりません。
「お、今お腹が鳴った!脂肪が燃焼されている証拠だな」とポジティブに捉えられたり、「この空腹が明けたら、体に優しい野菜たっぷりの粕汁と小さめのおにぎりを食べよう」と食事を大切に思えたり。
「一日一食」や「断食」は、手段であって目的ではありません。
私もいつかは、仙人のように(笑)一日一食で軽やかに生きるスタイルに憧れはありますが、今の私には「ゆるやかさ」が必要です。
人それぞれ、自分に合った生活の仕方があります。
「こんな食事、楽しくないな」「辛いな」とストレスに感じるなら、それは今のあなたにとって正解ではありません。
流行りに流されず、自分の体の声を聞きながら、心地よい食事のリズムを見つけていきましょうね。
最後まで読んでいただきありがとうございました🌸



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