日々のセルフマッサージ、皆さんはどんなアイテムを使っていますか?
長年、エステティシャンとしてお客様のお身体に触れ、自分自身のケアでも数えきれないほどの筋膜リリースグッズを試してきました。
「話題だから」と買ってみても、どこかフィット感が足りなかったり、使い続けるうちに手が伸びなくなったり……そんな経験も一度や二度ではありません。
ですが今回、久しぶりに「これはすごい」「もっと早く出会いたかった」と心から思えるアイテムに出会いました。
それが、『IMPHY(インフィ)リリーススティック』です。

正直にお話しすると、最初にこの独特な波打つような形状を見たときは、「本当にこれが身体のラインに沿うの?」と半信半疑でした。
けれど、実際に肌に当てて滑らせた瞬間、その疑いは驚きに変わりました。
「人の手では届かない場所に、驚くほどフィットする」
かつてサロンの施術メニューで「パワーツリー」などの木製のスティックを使っていた経験があるからこそ分かるのですが、このスティックは、ハンドマッサージの良さと、道具ならではの強みを完璧に融合させています。
今回は、元エステティシャンの視点から、このリリーススティックが具体的にどこの筋肉に作用し、なぜボディラインが変わるのか、その理由を徹底的にレビューします。
スティックの形状が起こす「奇跡のフィット感」
まず、このリリーススティック最大の特徴は、計算し尽くされた「3Dカーブ構造」にあります。
サロンで働いていた頃、私たちはハンドマッサージで「面」と「点」を使い分けていました。
広い面で流すドレナージュと、指先や関節を使って癒着を剥がすピンポイントケア。このスティックは、その両方の役割を1本でこなします。
特に感動したのは、「人の指では入りにくい“溝”や“キワ”に入り込む形状」です。
一見複雑なカーブに見えますが、実は私たちの身体の「丸み」や「骨の縁(ふち)」にカチッとはまるように設計されています。
ここが革命!感動した「3つのアプローチポイント」
私が実際に使ってみて、「これはフォームローラーには真似できない」と感じたのが、以下の3つのポイントへのアプローチです。
① 肩甲骨外側のハミ肉(広背筋・大円筋・前鋸筋)
ブラジャーの上に乗っかる、あの憎き「背中のハミ肉」。
実はこれ、単なる脂肪だけではありません。「広背筋(こうはいきん)」や「大円筋(だいえんきん)」といった筋肉が癒着し、硬くなることで、その上の脂肪や皮膚が滞留してしまっている状態です。
インフィのリリーススティックは、この肩甲骨の外縁(外側のフチ)に、驚くほどジャストフィットします。
スティックのカーブを脇の下あたりに当て、肩甲骨に沿って滑らせると、ガチガチに固まった前鋸筋(ぜんきょきん)や広背筋の癒着がメリメリと剥がれていく感覚があります。ここを緩めることで得られるメリットは絶大です。

- 巻き肩の解消: 前側に引っ張られていた肩が元の位置に戻りやすくなります。
- 呼吸が深くなる: 肋骨周りの筋肉(前鋸筋など)が緩むため、肺が広がりやすくなります。
- 「背中の厚み」が減る: 滞っていた老廃物が脇の下の腋窩(えきか)リンパ節へ流れ込み、背中がスッキリと薄くなります。
▼肩まわりのケアをもっと詳しく知りたい方はこちら
② 骨盤まわりの骨のキワ(中殿筋・腸骨稜)
次にお伝えしたいのが、骨盤のフチ、専門的には「腸骨稜(ちょうこつりょう)」と呼ばれる骨のキワです。

ここには、お尻の横の筋肉である「中殿筋(ちゅうでんきん)」や、太ももの外側につながる「大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)」が付着しています。
スティックの先端やカーブの鋭角な部分を、骨盤の骨のフチに引っ掛けるようにして「グーッ」と押し込むと、指では届かない深さの癒着にアプローチできます。
痛気持ちいい強さで、骨にへばりついたサビをこそぎ落とすような感覚は、一度味わうと病みつきになります。
③ 太ももの付け根(腸腰筋・鼠径リンパ節)
3つ目は、脚のむくみケアの要、「鼠径部(そけいぶ)」です。
ここは下半身のリンパのゴミ箱とも言える重要な場所ですが、同時に、上半身と下半身をつなぐ深層筋肉「腸腰筋(ちょうようきん)」の通り道でもあります。
ここはデリケートな場所なのでフォームローラーを当てるのが難しいのですが、スティックならピンポイントで、かつ面で優しく圧をかけることができます。
股関節の詰まりが取れることで、脚がスッと伸び、真っ直ぐに立ちやすくなる感覚が得られます。
フォームローラーとは「役割」が違う
「家にフォームローラーがあるけど、使い分ける必要はある?」
そう思う方も多いはずです。私自身の結論としては、「役割が全く違うので、両方あるのがベスト」です。
例えば、背骨の真横の深いコリ(脊柱起立筋)などは、フォームローラーの方が得意です。
逆に、「脇の下」や「肩甲骨の外側」はどうでしょうか?
もちろん、フォームローラーでも横向きに乗ればほぐせます。でも、「全体重がかかってシンプルに激痛」だったり、「バランスを取るのが難しくてリラックスできない」こと、ありませんか?
痛みを我慢して変な力が入ってしまっては、筋肉は緩みません。
フォームローラー(トリガーポイント)
= 掃除機
広い部屋(体全体)をざっと掃除して、大きなゴミを取るもの。
リリーススティック(インフィ)
= 隙間ノズル・アイロン
掃除機では吸いきれない壁際やサッシの溝(骨のキワ)を掃除し、シワになったシャツにアイロンをかけて伸ばす(癒着を剥がす)もの。
だから「どっちが優秀」とかじゃなく、「同じ家の中でも、掃除する場所によって道具を変える」のと同じ感覚なんです。
広範囲を一気にほぐしたいなら、やはり王道のフォームローラーは外せません。もしお持ちでない方は、一つ持っておくと便利です。
太ももの「セルライト剥がし」にはスティックが圧勝
特に30代以降の女性に推したいのが、太もものケアです。
私は太ももに脂肪がつきやすいタイプなのですが、このスティックを使った時の感覚は衝撃的でした。
太ももに当てて滑らせると、ゴリゴリ、ブチブチという独特の感触が手に伝わってきます。
これは、肥大化した脂肪細胞同士や、老廃物が絡まったセルライトが潰されている感覚、そして皮膚と筋肉が癒着している部分が「剥がされている」感覚です。
痩身エステで、硬い脂肪を揉みほぐして柔らかくする工程がありますが、まさにあの手技を自分で再現しているような感覚。
「表面は冷たくて硬い脂肪なのに、奥は凝っている」というような複雑な太ももの状態には、フォームローラーよりもスティックの方が、確実に「脂肪の層」を捉えてくれます。
▼太もものセルライトケアについて詳しく読む
注意点と使い方のコツ
素晴らしいアイテムですが、使う際には「力加減」に注意が必要です。
一番やってはいけないのが、早く効果を出そうとしてゴリゴリと強く押しすぎること。
筋膜リリースは「強さ」ではありません。
皮膚の表面をアイロンがけするように、「軽く当てて、スーッと滑らせる」だけで十分に癒着は剥がれます。
また、素肌に直接使うと摩擦で皮膚を傷めます。必ずボディオイルやクリームを塗って滑りを良くしてから使いましょう。
私のおすすめは「お風呂での使用」です。このスティックは水に濡れても大丈夫なので、湯船に浸かって身体が温まり、筋肉が緩んだ状態で使うのが最高に効果的です。
▼他にもある!元エステティシャンおすすめのケアグッズ
お値段以上の価値は「完全にある」
正直、購入前はお値段が少し高めだなと迷いました。
ですが、実際に使ってみて、その迷いは吹き飛びました。
- ✔ 肩甲骨のキワまで指が入るような開放感
- ✔ 骨盤周りの重だるさが消える感覚
- ✔ 太もものセルライトへの的確なアプローチ
これらを自宅で、しかも自分の手首を疲れさせることなく毎日できる。
エステに1回行く金額よりも安く、これだけの効果がずっと続くのなら、コストパフォーマンスは十分以上だと感じています。
柄のパターンが一本一本違うというデザイン性も、自分だけの相棒という感じがして愛着が湧きます♪
「身体のラインを整えたいけれど、激しい運動は苦手」「フォームローラーだけでは取り切れないコリがある」
そんな風に感じている方にとって、インフィのリリーススティックは、まさに「かゆい所に手が届く」救世主になってくれるはずです。
毎日のケアに「剥がして流す」習慣を取り入れて、巡りの良い、軽やかな身体を整えていきましょう。
もし気になった方は、こちらから色味などをチェックしてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました🌸



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